玄関に鎮座する一枚の絵。
「導神」Dohshin by 古屋麻里奈 Furuya Marina
古事記日本書紀に登場する空想の鳥、八咫烏(やたがらす)。神武天皇を熊野から大和国に導いたとされる三本脚のカラスです。
2021年2月、50歳の記念に3日かけて熊野古道を巡りました。コロナ禍で誰もいない熊野。粛々と足音を踏みしめる。中辺路の古道全体が凛としたイオンのように感じました。
トトロや真っ黒クロスケが出てきそうな薄暗い山道。アップ・ダウンが果てしなく続く。確かに道案内がないと迷っちゃいそう💦
「導きのカラス。。ヵ」心を掴まれる感じがありました。
絵があったら欲しいなぁ、と思いズイブン調べましたが。。ピンとくるものがゼンゼン無い。
数ヶ月してタマタマ訪れた東急百貨店の8階のアートギャラリー。日本画の展示会。ガラス越しに目に入った海亀に釘付け😍
「観るだけでもいいスカ?」
ゆっくり一周して「ひょっとすると八咫烏の絵も在るのでは。。」なんて思ってそわそわ逡巡してたら。。
百貨店の画商さん「作家の古屋先生、タマタマいらっしゃってます。ご紹介しましょうか?」
谷 「八咫烏の絵を探しているんです」 直球すぎる私の質問に
古屋「八咫烏♥、ちょうど描いてみたいと想ってアイデアを温めているんです〜」
願望を念じていた訳ではなく、ぼんやりと保留にしておく。時には何かが起きたり、起きなかったり💦
数ヶ月して個展のご案内メールを頂きました。「八咫烏。描いてみました。」
みたいな顛末でこの絵が玄関に在ります。出会うべくして出会う。在るべくして在る。起こるべくして起こる。
目標とか計画とかTo Doリストとか。。それもイイけど。起こることは起こるし、出会うものとは出会う。