【慎重に再開いたします、ふたりで。】

⽇頃より渋⾕ワインバー ローディにご愛顧を賜りまして誠にありがとうございます。このたびの新型コロナウイルス感染症に罹患された⽅々並びに関係者の皆さまへ謹んでお⾒舞い申し上げますとともに、懸命に治療と予防にあたられている医療現場の皆さまへ⼼からの敬意を表し、感謝を申し上げます。

ローディは4 ⽉4 ⽇(⼟)より3 カ⽉にわたり営業を⾃粛してまいりましたが、7 ⽉14 ⽇(⽕)より、再開することといたしました。お休みの間、多くの⽅々からお気遣いのお⾔葉をいただき、どれほど励まされたかわかりません。皆さまに⽀えられてこれまでやってこられたことを肌⾝で感じておりました。この場を借りてお礼を申し上げます。多くの皆さまがそうであるように我々もまた、先のことが読めない中、極めて慎重に、新しい⼀歩を踏み出すことになります。

しかし、ここ数日の状況を鑑みるに、再開は時期尚早かもしれないとの懸念は否めません。飲食店は人の集う場を提供する仕事であることを、あらためて厳粛に受け止めています。行政の推奨する感染拡大防止に関してのガイドラインを遵守し、気を緩めることなく、衛生対策を実施いたします。徹底した清掃・消毒はもちろんのこと、当面の間は1メートルのソーシャルディスタンスを上回る“お一人さま当たりの床面積4平方メートル”を確保し、48名着席できるところを18名さままでに制限してご予約を承ります。扉や窓も開け放ち、風通しのよい空間でお過ごしいただけるように設備も整備いたしました。ご要望に応じ、少人数での貸切のご利用も可能です。

>ローディは東京都の感染拡大防止ガイドラインを遵守する事業者として、都が発行する「感染防止徹底宣言ステッカー」を取得しています。感染症の感染拡大防止に伴う対応と具体策、及び営業スケジュールご予約に関しては、別紙「ローディの感染拡⼤防⽌対策と営業スケジュール等詳細」をご参照ください

>貸切やプライベートパーティのご利用に関しては、別紙「団体でのご利⽤及び貸切パーティ実施にあたっての施策」をご参照ください

メディアが報じているとおり、このコロナ禍で外食産業も多大なる影響を受けています。生活様式が変わり価値観がシフトする中、我々も多岐にわたる見直しを迫られました。店舗運営における全面的な再考を余儀なくされる中、店を維持する策を思案し、いくつかの決断をしなければなりませんでした。そのひとつとしてローディは、しばらくの間、オーナー谷とマダム宏美の2名で、皆さまをお迎えいたします。ふたりでやるには広すぎる店です。これが最善の策とは思いませんが、今はほかに方法が見つかりません。この体制でどれだけのことが実現できるかを模索しながらの再開となり、お客さまにご不便をおかけすることもきっとあります。万全な準備を整え、満を持しての再オープンをと思っていました。しかし何がベストなのか答えは出ず、このままではいつになっても再開できないと思いました。慎重にオープンして今できることをやり、試行錯誤を重ねて持続可能なスタイルを探していくしかない。そう考えぬいた末の再スタートとなります。

7/14(火)再開直後は、お恥ずかしながら、皆さまが思う水準のサービスができない可能性が大いにあります。厳しいご意見もいただきつつ、日々反省し、修正と調整を繰り返しながら、できる限り早く軌道に乗せていけるよう尽力する所存です。さばのスモークも生うにのパスタも、造り手の思いが込められたワインもあります。手間を厭わず、時間をかけて丁寧に仕込みをする、ボトルの背景をお伝えできるように学びを怠らず研鑽を積む、ここなら安心だと思ってもらえるくらいピカピカに掃除をする。我々にできる精一杯のことを、心を尽くしてやるほかにないと考えています。

オープンして18年、これまでも少しずつ変化しながら歩んできたローディは今また、転換の時期を迎えます。けれど私たちの思いは変わっていません。これからも変わることはありません。こんなローディですが、それでもお運びいただけるようでしたら、心より嬉しく存じます。あらためて、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年7⽉14⽇
Since2002 渋⾕ワインバー ローディ
⾕ 陽⼀郎
⾕ 宏美